各種ウェブ施策をプロに依頼するなら、「単発」ではなく「継続的な契約」が効果的な理由
ウェブ集客・制作・各種サポート業務を行う弊社では、3ヶ月からの契約制を採用しています。お客様からのお申し出が無い限りは更新という、継続的な契約です。
もちろん希望されなければ解約も可能……ですが、気に入っていただき、3年・5年・10年等と、長期契約となることもめずらしくありません(後から金額変更できることも理由かもしれません)。
実はこういった継続的な契約というのは、お客様にとっても多くのメリットがあります。しかしまだまだそのメリットが浸透しているとは言いがたいように思います。
そこで本ページでは、
- 弊社がなぜ継続的な契約を基本とするのか
- 具体的なメリットはなんなのか
- 単発契約とはどう違うのか
等について、ご説明したいと思います。
ご覧の皆様の契約方法を見直す参考となれば幸いです。
単発契約について
さっそく継続的な契約についてご説明……といきたいところですがその前に。まずは比較対象である単発契約について確認してみましょう。
すでに分かってるよ!という方が多いとは思いますが、改めて確認することで、そのメリット・デメリットも再確認できるはずです。
単発=都度契約
単発契約は言い換えれば都度契約、つまり必要が生じた際に発注・契約する方式です。
例えば1サイト作る案件であれば、以下の様な流れですね。
- 需要の発生
- 発注先の選定
- 打合せ
- 見積もり
- 契約
- 制作
- 納品
- 支払い
ここまでが1つの契約内で行われる工程です。その後は、再度必要が生じた際に同じ事を繰り返すわけですね。
この契約方式はシンプルゆえ、ウェブ業界の黎明期から行われていたもの。今もなお、こういった契約方式を主とする企業も多いと思います。
単発契約の特徴
単発契約をおおざっぱに言えば、希望するモノ(ウェブコンテンツ)とお金の交換です。これはウェブ業界に限った話では無いので分かりやすいと思います。
盲点になりがちですが、その希望するモノ自体は、基本的に自分(自社)で気づかないといけません。気づかない=需要にすらならないからです。
契約のゴールは当然納品(※1)となります。新規ウェブサイト制作やリニューアルなど、単価が高いものが多いですね。
(※1)厳密に言えば支払い完了までですが、それは当然に行われるものなので実質的なゴールは納品です。
もちろん、より良いゴールに向けて発注者・受注者共に努力することになるでしょう。しかしゴールした時点で契約は終了です。その後は問題等が生じない限り、相手のことを気に掛ける義務はありません。
よって1度切りの契約で疎遠になってしまうことも普通にあることです。
ウェブサイト制作の場合、作って満足してしまい、そのまま更新されないケースも多いですね。本来はそこがゴールではなく、スタートです。
単発契約のメリット
特別に大きなメリットは思い浮かびませんが、ひねり出すと以下のような場合はありと思います。
- とりあえず作りたい場合
- 制作者と後くされなく作りたい場合
- 極力お金をかけたくない場合
- ウェブでの集客が必要無い場合
- 見栄えさえ取り繕えれば良い場合
全体的に、制作物に対する効果・期待値が低い(または高くはなさそう)と考える場合が多いかもしれませんね。
良い事かどうかは別として、こういった場合は単発契約もメリットになり得えそうです。
単発契約のデメリット
メリットに対し、デメリットに関しては明確なものがあります。
- 都度見積もり&契約が必要(時には交渉も)
- 一度にまとまったお金がかかることも
- 発注者の希望が明確な場合、受注者が受け身になってしまうことも
- 契約完了後、その後の施策に繋げにくい
- 契約完了後、保守をしてもらえない
- 契約完了後、提案をしてもらえない
- 契約完了後、質問ができない
- 制作者に自社を深く理解してもらうことができない
長くなるのでこれらの詳細はいずれ別記事で解説したいと思います。
ここではざっくりとだけの説明にとどめますが、中でも最も致命的なものとして3(保守)だけ触れておきます。
保守というのは非常に大事です。
例えば現在はWordPressというコンテンツ管理システムがよく利用されますが、保守が必要な代表格と言えるでしょう。
- 本体・プラグイン(拡張)の脆弱性はよく発生します
- プラグインが古くなり使えなくなったりもします
- プログラム(PHP)のバージョンアップも一定おきに必要になります
- 定期的にバックアップ(ファイル&データベース)もしないといけません
- 定期的に不正なアクセスログが無いかのチェックも必要です
これらを行わないと、ウェブサイトが改ざんされたり、犯罪行為の踏み台にされたり、いきなり画面が真っ白になったり、取り返しのつかないデータ消失が発生したりします。
WordPressを選択された場合、保守は必須と言っても良いでしょう。……が、実際は保守されていないWordPressを引き継ぐこともめずらしくありません。
というわけで少なくとも保守は必須なのですが、単発契約だと難しいでしょう。
弊社では、全クライアント企業のウェブサイト(WordPressに限らず)を、毎月最低1度はアップデートなどのメンテナンス作業を行っています。
継続的な契約について
それでは改めて、継続的な契約とはどんなものかを見ていきたいと思います。
継続的=目的を達するための契約
継続的=長期的な契約でしょ!?というのは、たしかに間違ってはいません。表面的に見ればそういうことになります。
しかし実際は「継続して目的を達するための契約」と考えることができます(後述)。
契約期間は、初回の契約時に契約書にとりまとめます。その際、通常は契約の更新についてや、契約金額の変更などについても触れられていることでしょう。
弊社の場合、契約期間は最低3ヶ月からで、基本はお客様とのご相談次第。それ以降は自動更新とすることが多いです。契約更新のひと月前にお申し出いただければ、契約を終了することや、金額を変更することが可能です。
継続的な契約の特徴
先ほどのとおり、表面的に見ればただ契約期間が継続的になるだけですが、実態は変わってきます。
主な特徴として、以下の2つが挙げられます。
- 双方向性があること
- ゴールはクライアントの目的達成
双方向性があるというのは、コミュニケーションが取れるということ。代表的なものは提案です。
例えば 単発契約では自分で施策の必要性に気づく必要がありますが、継続的な契約ではプロの目線から施策を提案してもらえます。
加えて大きく異なるのが、納品がゴールがではないこと。クライアントの目的(大抵は集客や業績向上)を達成することがゴールなので、日々改善し、それに近づくことが可能です。
単発契約のゴール→納品
継続的契約のゴール→目的達成
継続的な契約のメリット
具体的な契約内容にもよりますが、一般に以下の様なメリットがあります。
- 見積もり&契約コストの減少
- 一定のクオリティが期待できる
- 適切に運営できるよう保守してくれる
- 各種提案をしてくれる
- 質問にも答えてくれる
- 発注者をより理解してくれる
- 発注者の業界をより理解してくれる
- ウェブサイト以外も包括的に見てくれるケースも
大抵は、単発契約のデメリットの逆となりますね。
継続的な契約のデメリット
大きなメリットがある継続的な契約ですが、全てが良いわけではありません。見方によって・場合によっては悪いことすらあります。
良い事ばかりを挙げるのはフェアではありませんので、デメリットとなる可能性がある項目をむしろがんばってひねり出してみました。
- なれ合いの関係になることも
- いいなりの“作業者”では困る
- 相手が廃業したら困る
- 相手のレベルが低かったら困る
- 解約しづらくなる!?
簡単に補足します。
1=あまりに長期の契約&同じ担当者同士の場合、なれ合いの関係になる可能性があると思います。また、理解しすぎてしまい客観的観点が失われることもあるかもしれません。この点に関しては、私も肝に銘じるところです。
2=継続して目的を達するための契約ではなく、単純に言われたことをやるだけの業者もあります。それでは期待する提案が望めません。
3=相手に依存しすぎるあまり、相手が廃業するなどの万一のことがあると困る可能性もあると思います。一定の距離感は保っておくと良いかもしれません。
4=相手が全くのスキル不足だとしたら、損害を被ってしまいかねません。
5=長年依頼している弁護士や税理士を解約しづらいのと同様、場合によってはそういうこともあるかもしれません。
弊社では契約を続ける・解約・再開は全く気にせずご利用ください。解約を申し出いただいて、拒否する等のことは一切ありません。
まとめ
ウェブで集客をするためには、継続的な契約が不可欠であると私は考えます。本ページをご覧になったあなた様は、どう思われたでしょうか?
ちなみに弊社では継続的な契約を基本としていますが、他社でも頼めば受け付けてもらえると思います。
すでに何度も取引をしている会社があれば、頼んでみるのも良いかもしれませんね。もちろん、まだそういった取引が内容でしたら、お気軽に弊社までお問合せいただければ幸いです。