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簡易的なスマホアプリの開発業務をお受けできるようになりました【Dart言語×Flutter】

スマホアプリ開発 一部対応可能になりました Dart×Flutter

これまでスマホアプリは多くのニーズがありましたが、(お客様承諾の上で)外部の会社に発注していました。

というのもスマホアプリは様々な要因があり、業務としてお受けするのは難しかったからです。

そんな弊社ですが、このたび簡易的なスマホアプリの開発業務をお受けできる運びとなりました。本ページでは、その詳細をご案内します。

  • なぜスマホアプリなのか!?
  • なぜ開発が可能になったのか!?
  • どういうことができるのか!?
  • メリットは!?

などなど、主に弊社のお客様向けに書いていきたいと思います。

概要

概要・結論だけお知りになりたい方もいらっしゃると思いますので、まとめておきます。

  • ウェブに似た言語でのスマホ開発環境が登場した(Google製)
  • ひいては簡易的なスマホアプリなら自社内で開発可能に
  • iOS(iPhone, iPad)、Androidアプリ両方に対応可能
  • iOS,Androidアプリを同時に開発できるので比較的低コスト
  • 既存のWebシステムとの連携も可能に

要は簡易的なスマホアプリ(後述)は、外注することなく社内で完結可能になります。

以後、これらの概要についてもう少し詳しく書いてきます。

従来、スマホアプリを一切お受けできなかった理由

スマホ操作イメージ

あれ、でも馬場さんってプログラム長年いろいろやってるよね!?なんでスマホアプリはこれまで駄目だったの?

プログラミング歴20年を超える私(馬場)でも、スマホアプリはお仕事として提供することはできませんでした。それには明確な理由があります。

開発できるようになった理由を説明するために、まずはできなかった理由から説明させてください。

専門性が高い

スマホアプリは本格的なプログラム言語で作られます。弊社ではウェブシステムの開発も行っているので、集中して取り組めば可能ではありました。

ですが、日々扱うウェブ関連の技術だけでも非常に専門性が高いもの。加えて常に技術は移り変わるので、知識のアップデートも欠かせませんし、おろそかにはできません。

ウェブに加えて別の専門性の高いプログラム言語を学び、常にキャッチアップしていくのは「やればできる」と思います。でも「やらない」という選択の方が合理的だったのです。

iOS/Androidで言語が違う

1つの言語を学ぶだけでも大変ですが、スマホアプリはiOS/Androidで開発言語が異なります。つまり、それぞれ対応するには2つの言語を熟知する必要があるのです。

専門の開発会社では、iOSとAndroidで、それぞれ専門の技術者がいるほど。……これをウェブ系の会社が行うのは現実的ではありませんでした。

Androidのみスマホアプリを公開、ということも可能ではあります。しかし現実的には、iOS/Androidの両対応が求められます。

コストを要する

先ほどのとおり、iOSとAndroidは別々の開発言語です。それはつまり、1つのアプリをそれぞれ個別に作らなければならないということです。ひいてはかかる工数も当然2つ分……。

スマホアプリは小さなものでも200万~300万以上することもあります。これはその分工数(コスト)がかかるという理由に他なりません。

弊社のような人的リソースが小さな会社では、例え言語的にOKになったとしても、お待たせしてしまう可能性が高い。ひいては業務とすることは考えづらかったのです。

スマホアプリの受託が可能になった背景

Dart×Flutter

結論としては、Google社が開発した「Dart言語×Flutter」というオープンソースのフレームワークを用いることで、簡易的なスマホアプリなら受託が可能になりました。

いきなりカナタカ用語を使ってしまい恐縮ですが、「オープンソースのフレームワーク」=無償で使える開発の基盤のようなものです。

技術に詳しくない方でも分かるように、その背景をご案内したいと思います。

ウェブで使用するプログラム言語と似ている

開発のベースとなるDartという言語は、ウェブで日常的に使用するJavaScript/TypeScriptと非常によく似ています。そのため、それらの知識があれば最初からある程度のアプリが書けるメリットがあります。

加えてアプリ内でデータの保存に利用するデータベースを操る言語:SQLもこれまでの知見を活かせました。

つまり難しいものでなければ、これまでの延長上にあるものとして作ることが可能だったのです。

本当にGoogle先生様々です。……でも、もっと早く出して欲しかった(汗)

iOS/Android両方をワンコードで制作可能

しかも、Flutterというフレームワークは、iOS/Androidの両方を一度に開発することが可能です。

もちろん、ワンコードで100%動作するわけではなく、処理を分けたりすることも時に必要になりますが、2つ作るのとは比べものになりません。

これにより、開発コストが大幅に減少することが可能になりました。

厳密に言えば、他にも類似の言語・フレームワークがありました。しかしDart/Flutterは「Googleが開発している」「人気が右肩上がり」ということが大きいです。次に述べるとおり、日本語資料の量に影響するからです。

登場から数年が経ち、日本語資料も充実してきた

Wikipediaによると、Flutterの発表は2018年とあります。当時は私もFlutterの存在を知りませんでしたが、それほど日本ではまだ浸透していなかったことと思います。

プログラム言語やフレームワークにおいては、情報・文献の充実度が非常に重要です。躓きやすいポイントが日本語で書かれていれば、問題解決もたやすくなるからです。

2022年においては、そこそこに日本語の情報も増えてきました。

まだまだ従来からあるその他言語(Java,Kotlin,Swift,Objective-C)の情報と比べれば十分とは言えませんが、実用できるレベルに達したと考えます。

こんなことが実現可能になります

スマホアプリ活用イメージ

スマホアプリを作ってもらえることは分かった。でも、どういうメリットがあるの?

こんな疑問にお答えします。

お店・ショップに

いろいろな機能が考えられますが、弊社で対応可能な比較的簡易的に実装できる機能は以下の様なものです。

  • ニュース配信
  • 会員・会員証機能
  • クーポン機能
  • スタンプ機能

ただし本格的に実装しようとすると、大幅にコスト増になるものもありますので注意が必要です。

例えばクーポン機能なら「画面を見せるだけ」のようなものは安価に実装可能です。対してクーポンを厳密に管理する(期限や使用枚数など)ものは、大幅にコストが異なります。

社内業務に

例えば業務の中で社員やスタッフさんがスマホアプリを利用することで、業務をデジタル化し、見通しをよくすることも可能なケースがあります。

流行のDX(デジタルトランスフォーメーション)の観点から、意外な利用方法も見つかるかもしれません。

顧客向けに

サービス業などで契約をしている顧客に対し、スマホアプリを用意することで顧客満足度を高められるケースがあります。

アプリ化し、気軽に継続的に利用してもらうことで、顧客の囲い込み効果も期待できます。

既存ウェブシステムとの連携

弊社では、これまで様々なウェブシステムを開発・ご提供してきました。それをスマホアプリでも使えるようにしたいという声はこれまでにもあったのですが、今後可能になりました。

気になったときにタップして簡単に起動できるため、より利用がしやすくなります。

もちろん、新規ウェブシステムと連携を見込んで開発することも可能です。

できないこと・むずかしいこと

Hard(難しい)

ここまで「簡易的なスマホアプリ」は対応可能と書いてきました。その「簡易的」の定義はなかなか言葉で表すことが難しいです。

ですのでここでは逆に、対応が難しいアプリについてご紹介します。

ゲームアプリ

Dart×Flutterは、ゲームに関する機能(ライブラリ・部品)はまだあまり多くありません。できないこともないようですが、一般的なビジネス用途で無理して作る必要は無いと思います。

OSの最新機能を使うアプリ

iOS,Android共に、OSは定期的にアップデートされます。そのたびに最新機能が増えていくわけですが、Dart×Flutterで使えるようになるには、それが開発環境で対応可能になってからです。

どうしても各OS専用の言語に比べれば対応が遅くなってしまうため、最新機能は対応を待つ必要があります。

規模が大きいアプリ

開発規模が大きいアプリに関しては、弊社のような小規模事業者ではどうがんばってもお待たせしてしまいます。

ビジネスの現場では、時に品質よりもスピード感が重要なこともめずらしくありません。納期が理由で、発注者様の利益を損なう可能性がある場合は、開発リソースが大きい専門の開発会社に発注する方が良いです。

弊社が向いているのは、比較的シンプルなアプリや、弊社が作成したウェブシステムのアプリ化です。

専門性が高いアプリ

スマホアプリの開発が可能になったと言っても、経験はまだ浅いです。弊社の専門であるウェブ関連に比べればまだまだこれから。できないことも多々あります。

ヒアリングの上、専門性が高いアプリとなった案件に関してはこれまで同様、専門の会社に依頼することをご提案させていただくこともあります。

それでも基本的な機能を求める方に、安くご提供できるようになったことが大きいと考えます。

外部専門家に依頼する際も、弊社が間に入ってディレクションしますのでご安心ください。

まとめ

以上、スマホアプリが開発できるようになったことに関するご案内でした。

本ページでも書いたとおり、ウェブ関係の技術の習熟度と比較すればまだまだこれからです。立派な実績もまだありません(9月には第一弾のアプリを審査にまわす予定)。

ですが、

  • 基本機能で十分という案件
  • 専門家に断られた小さすぎる案件
  • 小規模なアプリなのに見積もりが数百万になり諦めていた方

等はご相談いただければと思います。

ウェブもそうですが「そこまでのものは期待していない」「適度なもので良い」というシーンは良くあるもの。まずはそういった状況でお役に立てればと考えております。

とは言えスマホアプリはウェブ集客・売上向上施策の内の一要素です。限りある予算を最大限活かすために、まずはお気軽にご相談ください。