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弊社の制作料金の値引きについての考え方のご紹介。無条件の値引きはしませんが、値段を下げるご相談は大歓迎です

表題の通り、弊社ではホームページ制作料金について、“無条件での”値引きは行っていません(※後述しますが、条件付きで値段を下げることは歓迎です)。

「値引きしないって、なんだかお高くとまってるなぁ」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかしあくまで「無条件で」ということ&真っ当な理由があってのことですので、もう少し先までお読みいいただければ幸いです。

これを書いている私馬場は、Web業界21年とかなり長いです。これまでの営業経験から、値引きに関しては良くも悪くもいろいろな経験をしてきました。

そんな経験の中、値引きをしない方が制作者側・お客さま側の双方にメリットがあるのでは!?と感じることに。冷静に考えてみると、論理面&感情面の両方からもそれは間違いないと思い至り、以降その運営方針を実践しています。

本ページでは、なぜ私がそう思い至ったのかの理由や、値段を下げる方法について詳しくご説明したいと思います。

弊社が無条件の値引きをしない6つの理由

無条件の値引きをすることで、現実問題として様々な悪影響が生じることがあります。これらを交えつつ、それを行わないことにした理由をご説明していきます。

不公平が生じてしまうから

ビジネスの現場では、いろいろな人がいます。口がうまい人・押しが強い人・交渉がうまい人。対して、それらが真逆の人もたくさんいます。

仮にホームページ制作料金の値引きが当たり前な会社があったとしましょう。そんな会社に依頼する場合、うまく交渉できる人だけが多くの値引きを受け、そうで無い人は値引きが少ない・または全く受けられないことになります。

制作会社からすれば同じ大切なお客さまのはずなのに、これでは不公平ではないでしょうか。しかも値切らないお客さまの方が高く付くとは、なんだかおかしな話です。

いやいや、他の人が自分より大きく値引きされていることを知ることは無いのだからいいのでは!?

「分からなければ良い」というのは、言い方を下品にすれば「ばれなければ良い」と同じです。「ばれなければ良い」を良しとして認めてしまうような会社は、提供するサービスまでもが信用できないように思いませんか?

ホームページ制作の現場には、表から見えない作業もたくさんあります。「ばれなければ良い」がまかり通ってしまったら「ばれなければ仕事も手を抜いて良い」と同じようなもの。

ですからお客さまに信頼していただく会社として、「ばれなければ良い」は絶対にありえません。ひいては不公平が生じないためにも、無条件の値引きは無い方が好ましいと考えます。

値引きが当たり前になってしまうから

ちょっと交渉しただけで万単位の金額が減る……これはうれしいことですよね。ホームページ制作とは全くの無関係ですが、私も日常生活する上で、何度も経験したことがあります。

例えば引越しなんて、最初提示された見積もりの半額になったことも1度や2度ではないですね。うれしいですが複雑です。


私が思うに、値引きは中毒性があると思うんです。値引きを引き出せると、とてもうれしい。そんな時、βエンドルフィン等の脳内麻薬が出ているのでしょう。

そのうれしさが癖になり、一度成功するとまた値切り交渉します。値切る人は、誰に対しても値切ろうとするのは、そういうことなのではないかと思います。

ただ、様々な状況がありますので、いつでも値引きが引き出せるとは限りません。

例えば一度値引きを引き出した相手から、再度値引きを引き出そうとして実現しなかった時。なんとなく不満、損した気分にすらなってしまうでしょう。以前は応じてくれたのに、と。

であれば、最初から値引きなんてものは無い方が、誰も損した気分にならず良いのではないかと思うのです。

見積もりが信用できなくなるから

先ほどのように、引越し業者では最初提示した見積もりから、半額になることもごく当たり前の世界です。そんなこともあり、私は引越し業者の見積もりを全く信用しなくなりました。

そのため、引越しの営業パーソンの言うお金の話はまず疑ってかかるようになりました。「 さて、実際にはいくらが本当の見積もりなのかなぁ」と。

引越しは同じ相手とは一度きりなのでそれもまあ良いのかもしれません。しかし継続的な取引は、疑うような相手とは遠慮したいですよね。

値引きをしない会社であることで「イメージウェーブさんは最初からちゃんとした見積もりをだしてくれる」と信用していただくことができると考えます。

値引きする労力をお客さまが使わなくて良いから

相手から値引きを引き出そうとする時、結構パワーを使いますよね。

  • どうやって値引いてもらおうか
  • こういう話題からせめてみるか
  • いやいやストレートに言ってみるか
  • 相見積もりをとってからにするか

頭の良い方ほど、考えたり、シミュレーションしたりすることでしょう。しかし、そもそも値引きがなければそのような面倒なことを考える必要はありません。

例えば大手デデパート・百貨店で物を買うとき、そんなことは考えませんよね。もちろん「値引きして」とも言いません。それは大手デデパート・百貨店が原則値引きをしていないからです。ひいては買う物を吟味することに集中できます。

別の例を挙げれば、歯科医院等の自費診療の見積もりでも同じです。例えば大きなものではインプラント等。そもそも値引きは難しいでしょうし、心証を悪くされて手抜きされでもしたら嫌です(されないでしょうが)。

このように、値引きが無いものと考える取引・買い物では、余計なことに頭を使う必要がありません。無条件での値引きをしない会社であれば、無駄に値引きを引き出そうと考えなくても済むメリットがあります。

お互い気持ちよく取引をしたいから

値段をまけるの「まける」という文字の語源は「負ける」というところから来ているとの説があります。「あなたには負けました、じゃあ値段を下げますね」といったところでしょうか。

そういう観点からすれば、値引きが成功すればお客さまの勝ち・失敗すればホームページ制作会社の負け、ということになりますね。

わざわざこんな語源を持ち出さなくても、

  • 値引きが成功すればお客さんは嬉しい。負けたホームページ制作は嬉しくない。
  • 値引きが失敗すればお客さんは悲しい。負けなかったホームページ制作も良い気分はしない。

……という感情は想像に難くありません。

値引きの交渉が行われるとすれば、いざこれから作る前の話です。作業を進めていく最初の段階なのですから、お互い気持ちよく開始できる方が良いと考えます。

値引きをしたら、どこかで帳尻を合わせる必要があるから

見積もりに出した金額というのは、細かい工数を算出し、真っ当な計算の上で出したものです。適当は許されないので、規模によってはかなりの時間をかけて見積もられています。

それほどきちんと作られた見積もりですから、もしも値引きを許諾した場合にはゆがみが生じるのは必然です。ホームページ制作会社の対応は、次のいずれかとなるでしょう。

  • 自分の利益を減らして帳尻を合わせる
  • 仕事内容で帳尻を合わす

一般には、前者の方が誠実に思われるかもしれません。しかし、どうするかの決まりというものはありませんので、どちらを採用するかはホームページ制作会社次第です。

この、1・2のいずれであっても、なんだか幸せなことではないなぁと感じませんか。1は自分(自社)が犠牲に、2はお客さまが犠牲になるからです。無条件の値引きをしないことで、このいずれにもならないメリットがあります。

値段を下げるためのご相談は喜んで承ります!(むしろ大歓迎です)

これらのような理由から、無条件の値引きはしません。ですが逆に言えば、条件付きの値引きはウェルカムです。むしろこれはごく普通に行っており、喜んで対応させていただきます。

ちなみに条件付き値引きというのは、「○○をこうする代わりに△△円でいけます」ということです。「○○の部分」にはいろいろな方法がありますので、以下ご紹介します。

仕様を簡素にする

仕様をより簡素にすれば、その分工数が減り、作業にあてる人件費も減少する。ひいては、お安くすることができます。

簡単そうに見えて、実はコストが高い作業というのは、ホームページ制作の現場の“あるある”です。「たったこれだけの違いでこんなに安くなるの!?」と驚かれることもめずらしいことではありません。

こういった項目を洗い出すことで「○○のような仕様にすれば○○円安くできます」というご提案が可能です。

代替手段を選択する

よりコストの低い手段に変更することで、その分安くできることがあります。

なんとなくの思い込みで、「その方法でなければダメ 」 ……と考えてしまうことは往々にしてあるもの。しかし実際には、手段が別になっても目的が達成できることはままあります。

例えば過去に、「ショッピングカート機能を付けたい」という案件がありました。しかし残念ながら予算が足らないことに。

ヒアリングしていく内に、そのお客さまは実際には「ショッピングカート機能を付けたい」のではなく「インターネットで売りたい」というごくシンプルなご希望だということが分かりました。「ショッピングカート機能」は人から聞いただけとのことです。

ネットで売るだけであれば、簡素な購入ページにしたり、安価なショッピングシステムと連動させたり等でも事足ります。その例では、大幅にコストを削減することができました。

掛ける時間を減らす

お見積もりに提出する金額=Webデザイナーが仕事にかける時間×時給です。したがってかける時間を減らせば金額は減るのは当然ですよね。

例えばある工数の5%~10%等、かける時間を削ることによって、それほど成果に変わりなく価格を抑えることが出来ます。

もちろん削るのは重要でない部分をお勧めします。重要な行程にかける時間を減らすのは本末転倒だからです。

まれに、安ければ安いほど良い。というお客さまもいます。極端に削れば、例えば50%減らせば半額にまで下がります。ですが当然品質はがくっと下がりますので、それで作る目的を達成できるかが重要になってくるでしょう。

技術者のレベルを下げる

技術者のレベルを下げることで、料金を減らすことも可能です。弊社も以前、新人Webデザイナーが制作することを条件に、お安くする方法として採用していました(現在は行っていません)。

ただ、今となってはそれほど有用な方法ではないかな……とも思います。理由の解説用に、以下の2つを比較してみます。

新人Webデザイナー 熟練Webデザイナー
時給 2500円 5000円
かける時間 10時間 5時間
料金25,000円 25,000円

料金は一緒です。しかしWebデザイナーは、自分のスキル以上のものはどう頑張っても作れません。金額は同じでも、熟練Webデザイナーが半分の時間で作った方が物が良いことがめずらしくありません。

これは、ピカソの逸話が参考になります。ピカソがファンに絵を描いてくれと言われ、たった30秒で絵を描いたそうです。

ピカソ「この絵は100万ドルです」
女性「まあ、この絵を描くのに30秒しかかかってないですわ」
ピカソ「それは違いますよ、30年と30秒です」

つまりは30秒の絵を描くために、30年技術を磨き続けてきたのです。駆け出しの画家が何倍の時間をかけて書こうが、単純比較はできないでしょう。

ピカソを比較にだすのはおこがましいですが、やはり経験は大きなものです。現在弊社は代表Webクリエイターである私馬場+凄腕のデザイナー兼イラストレーターのみで運営していますので、先ほどのとおり現在この方法は採っておりません。

お客さまにご協力いただく

ホームページ制作は、お客さまのご協力が欠かせません。このご協力の度合いを高めていただく事で、よりお安くすることが可能です。例えば、以下のようなことです。

  • 事前に要望をできるだけ明確にしていただく(打合せ回数の減少)
  • より具体的に制作のご指示をいただく(確認回数の減少)
  • 使いたい画像をお客さまに集めていただく(素材剪定コストの減少)
  • 資料を一式揃えてご提供いただく(確認回数の減少)
  • 文字の修正等は色をつけて分かりやすく(作業スピードの向上)
  • 納期を調整いただく(繁忙期を避ける)

ここに挙げたのはほんのわずかです。その他にもいろいろありますが、ゆくゆくは本ブログで取り上げていきたいと思います。

まとめ

本ページでは、弊社が無条件の値引きをしない理由をご紹介しました。真っ当な理由があることをお分かりいただけだと思います。

逆に条件付きの値引きは歓迎だということもご案内しました。予算が限られているなど、ご希望の場合は「値段を下げたいんだけど」と遠慮無くご相談ください。全力で方法を模索します。